税務署も見ている!ホームページの重要性
近年、ホームページの普及により、法人税の申告書に添付する「法人事業概況説明書」にも「ホームページの有無」と「ホームページアドレス」の記載欄ができました。そこで、税理士は申告書を作成するたびに、つまり毎年、お客様のホームページを検索することになります。
不動産業や車の販売など、ホームページが重要な集客ツールになっている業種では、立派なホームページがあることが多いです。けれども、手作りっぽいホームページが作りっぱなしになっていたり、ホームページがないお客様もまだまだ多いですね。
私は独立する際、ホームページ作成にかなり力を入れました。おかげさまで、ホームページがなかったらきっと出会えなかった方々との、素敵な出会いがありました。最初は、自分の考えや写真を公開することにためらいもありましたが、あらかじめ私を知ったうえで問い合わせをいただけるので、安心感がありますね。
最近では取引を始める前に、ホームページで相手先の情報を確認される方が多いです。そこでホームページがない、というのはもったいないかもしれません。税理士の場合、「本人の写真が載っていない事務所には問い合わせしない」というお客様の声もあります。確かに私も、ホームページがなく顔写真の見えない士業の先生だと、ちょっと問い合わせをするのに勇気がいりますね。
名刺代わりのホームページではなく、集客を見込みたい場合は、SEO対策が必要になります。そういったことが特別得意!という方は別ですが、SEO対策はやはり、プロの方に土台を作ってもらった方がいいと思います。私は千葉県の人で、実際に会って話を聞いてくれる、末永くホームページの育成に付き合ってくれそうな制作者を探しました。
バウ・コンピューティングサポートの藤代さんという方にお願いしたのですが、打ち合わせの段階で意気投合、今ではすっかりお友達です。実際に事務所にも2回来ていただきましたし、ZOOMや電話、メールでサポートもしていただきました。ホームページを一緒に作る作業はとても楽しかったですし、できあがったホームページを大切に思っています。自信をもってお勧めできる方なので、これからホームページを作りたい!という方は是非お声がけくださいね。
さて、経営を考えたとき、ますます重要性の増したホームページですが、冒頭に戻りますと、税務署もその存在に注目しています。
お客様がホームページで下調べをするように、税務署の職員の方も、税務調査の下調べをしているのかもしれません。実際、ホームページは税務調査の手助けとなる重要な情報の宝庫ともいえます。支店の数や事業の内容、ネット販売していれば当然その収益があるはずですし。
例えば私のホームページでしたら、生命保険の取り扱いやセミナーの開催の記載があるので、その売上が計上されているか、調べるヒントになるでしょう。まだ開業したてでこれらの売上はありませんが、税務調査は通常申告書を3回出してからくることが多いので、その頃には必ずあるはずですよね。
もし結局やらなかった、という業務があれば、きちんとホームページを更新して実態と合わせておいた方がいいでしょう。お客様に迷惑がかかるだけでなく、税務署に余計な情報を提供してしまい、のちのち面倒なことになりそうです。強力な経営ツールであるホームページ、それを見ているのはお客様だけではありません。壁に耳あり障子に目あり、税務調査にご用心!